コント 人権
ボケ:三段落下がる行 ツッコミ:通常の段落の行 通り魔:六段下がる行
()内は動き、擬音の表現
舞台、設定:新人弁護士のおばさんが交番に道を聞きに来る。
登場人物:新人弁護士、警察官、通り魔。
ボケ(新人弁護士のおばさん):すいません、あの弁護士会館ってどこか分かりま
すか?
ツッコミ(警察官):ああはい、もうすぐそこの角を左に曲がったら見えますよ。
(新人弁護士):あ、そうでしたか、すいません、有難うございます。
(警察官):あの…もしかして弁護士さんなんですか?
(新人弁護士):はい、実はこの歳で去年司法試験に受かったばかりの新人なんですけど…。
(警察官):そうでしたか!それはおめでとう御座います!
(新人弁護士):人々の…この国の国民の人権を守るために、これから頑張ります!
(警察官):応援してますので、是非頑張って下さい!
(新人弁護士):有難うございます、それじゃあまた。(交番を出る)きゃーーー
ーっ!お巡りさん!!!
(警察官):ど、どうしました!?
(新人弁護士):あ、あそこに…包丁を持った…人が…。
(警察官):え!?あ!…な、なんだ君は!?
(通り魔):わーーーーーーーっ!!!!!!(雄叫びを上げる)
(警察官):ちょ、ちょっと、君!?…お、落ち着きなさい!
(通り魔): うるせーーっ!!どいつもこいつもぶっ殺してやるーー
ー!!!
(警察官):ちょっと…おい、落ち着けって!
(通り魔):うるっせーーーーっ!!!!俺に指図すんなーーーーー
っ!!!!
(警察官):おいお前!落ち着けって言ってるだろ!
(通り魔):うるせぇ国家の犬が!ならてめーからぶっ殺してやる!
(警察官):動くな!動いたら撃つぞ!(拳銃を向ける)
(通り魔):本当に撃てんのかよ!
(警察官):動くな!包丁を地面に置いてこっちに渡すんだ!
(通り魔):誰がそんな事するかよっ!
(警察官):渡さなければ足を撃つ!
(通り魔):だからやれるもんならやってみろよっ!!!!
(警察官):くっ…仕方がないか…。(足に銃口を向ける)
(新人弁護士): ちょっとお巡りさん…。
(警察官):危ないんで弁護士さんも離れて下さい!
(新人弁護士):そんな拳銃なんて危ない物人に向けちゃ駄目よ!
(警察官):危ないんで離れ…え…?は…!?
(新人弁護士):貸して!(警官から強引に拳銃を奪い取る)
(警察官):ちょっと何やってるんですか弁護士さん!返して下さい!
(新人弁護士):駄目よ!善良な一般市民に拳銃なんて向けちゃ!
(警察官):一般市民って見て分かるでしょ!通り魔なんですよ!?
(新人弁護士):包丁を持ってるだけでまだ決めつけては行けないわ!もしかしたら
何かあったのかもしれない…。
(警察官):何言ってるんですか!とりあえずいいから返して下さい!!
(通り魔):うわーーーーーーーっ!!!!!!(包丁で警官に襲いかかる)
(警察官):わっ!!(通り魔の攻撃を間一髪かわす)
(通り魔):はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ…逃げんじゃねーよ警官!!!
(警察官):はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…弁護士さん早く拳銃返して下さい!!
(新人弁護士):駄目!絶対駄目よ!丸腰の人に拳銃向けるなんて酷いわ!
(警察官):包丁持ってるでしょ!
(新人弁護士):彼にも守られる人権があります!!
(警察官):何言ってんですか!それよりもまず他の人を守らないと!(警棒を出す)
(通り魔):うわーーーーーーっ!!!!!(再び包丁で警官に襲いかかる)
(警察官):ぐうっ!!!…(警棒で包丁を防ぐ)
(通り魔):うう゛う゛う゛ああわわわ!!このやろーー!!(鍔迫り合い)
(警察官):まだ今なら取り返しが付く!いいから包丁を置けっ!
(通り魔):国家の犬がーーー!!!うるっせーーーーーー!!!!!
(警察官):ぐうっ!!!…(包丁を交わし警棒で殴ろうとする)
(新人弁護士):駄目よ!駄目っ!(再び警官の警棒を奪う)
(警察官):うわっ!また何してるんですかあなた!?
(新人弁護士):こんな硬い棒で人なんて叩いたら大変でしょ!
(警察官):いいから早く返して下さい!!!
(新人弁護士): 駄目よ!どんな人にも…例え犯罪者であっても、人権は尊重しな
ければならないの…こんな物で叩いて痛い思いさせる権利なんて誰にも無いわ!
(警察官):ありますよ!だから私は持つ事を許されているんです!
(新人弁護士):駄目よ!それじゃあ憎しみの連鎖を生むだけだわ!
(警察官):じゃあどうすればいいんですかっ!
(新人弁護士):お巡りさんなら普段から鍛えてるから大丈夫なはずです!
(警察官):はぁ!?何言ってんだあんた!?
(通り魔):ああああーーーーー!!!!!(再び包丁で警官に襲いかかる)
(警察官):ぐうっ!!!…(腕を掴み再度攻撃をかわす)結局俺が丸腰かよ!このキチガイやろーーー!!!(つかみ合いな状態)
(通り魔):ぎぃーーーーーーーー!!!!!!(つかみ合いな状態)
(新人弁護士):キチガイなんてあなたそんな人権を傷つける様な事言っちゃ駄目
よ!この人だって過去の事でいろいろ傷ついて、それで今こんな事してるのかもし
れないんだから、ちゃんと精神面の事も考えてあげなくちゃ!
(警察官):うるせーババァ!もういい加減引っ込んでろ!!
(新人弁護士):なによあなた!今のはセクハラよ!
(警察官):なんで敵が2人になってんだよ!!
(通り魔):ぎぃーーーーーーー!!!!!(再び警官に包丁で襲いかかる)
(警察官):くそっ!(通り魔を投げてから関節技を決める)
(通り魔):いてーーーーっ!!!!(投げられてから関節技を決められる)
(警察官):はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…手錠かけなきゃ、手錠、手錠…(関節を決めながら手錠を探す)
(新人弁護士):あなた駄目よ!そんな一般市民に格闘技の技なんてかけちゃっ!
(警察官が関節技をかけていた腕を外す)
(警察官):ちょっと!おいっ!
(通り魔):わ゛ーーーーーーー!!!!!!(再び包丁で警官を攻撃する)
(警察官):ぐうっ!!!…(包丁の刃先が警官の腕を切る)くそ、腕を切られた…でもこんなのかすり傷…う…なんだか…急に…目の前が…くらくらする…
(通り魔):へへへ…刃先に神経毒が塗ってあったんだよ…。
(警察官):…以外に…用意…周到…。
(通り魔):死ねーーーーーーっ!!!!!
(警察官):(ぐさ♪)う゛ぐっ!!…(警官が通り魔に刺され倒れる)
(新人弁護士):あ、あなた…な、何やってるの?
(通り魔):お前が何やってんだよ(バコ!♪ 弁護士が通り魔に殴られる)
(新人弁護士):きゃ!!(ドサ!♪ その場に倒れる)
(通り魔):やっぱ素手で殴った方が気持ちいいな…。
(警察官):…おい!!
(通り魔):お前!…なんで!?…まだ立てるのか!?
(警察官):その弁護士さんはな!お前みたいな奴だって守ろうとしたんだぞ!それなのにお前は!!
(通り魔):な…何でまだ動けるんだよ!!
(警察官):だるい時はな!根性で起きるんだよ!この社会不適合者がーーーーー!!!!!(バコ!♪警官が通り魔を殴る)
(通り魔):うわ!!(ドサ!♪ 倒れる)
(警察官):おい!弁護士さん大丈夫か!?
(新人弁護士):はっ!はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…つ…捕まえたの?
(警察官):はい!手錠もかけたんでもう大丈夫ですよ!
(新人弁護士):あれ…?もしかしてあなた手錠掛ける前に殴ったでしょ?ねぇど
うして殴ったの?
(警察官):この人権弁護士がっ!!!
終わり。
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