オリジナルコントのブログ

オリジナルコントの脚本

コント 理解力の高い兵士

ツッコミ:三段落下がる行 ボケ:通常の段落の行 ()内は動き、擬音の表現


舞台、設定:戦場で上官と部下が、敵の銃弾の中歩いて進んでる。


   ツッコミ(上官):すごい…銃弾の嵐だ…いいか!体を低くしてゆっくり進め!
ボケ(兵士):はい!
   相手の方が数は多いが拠点さえ作れれば、正気は必ずある!いいかお前ら俺に続
   け!
はい!
   (ズキューン!!:上官撃たれ倒れる)うわっ!!!
上官!大丈夫ですか!?
   くそっ…撃たれた…こんな…ところで…。
衛生兵!

   いい…やめろ…内蔵を貫いてる…俺の事はほっといて作戦遂行に向けて先へ…行 
   け…。
了解しました!衛生兵来こなくていい!行くぞ!(見捨てて先へ行く)
   ……え…!?あれ…!?納得すんの早くない……(呆然)俺凄いあいつにいろいろ
   世話してやってたんだけど…うそ…少しも…迷わないの…?(倒れながらボソボソ
   言う)
上官!(戻ってくる)
   おっ!!…ど…どうした…まだ…何かあるか…。(急に苦しそうに、戻ってくれて
   ちょっと嬉しい感じ)
ご家族に何か遺品をお届けできればと思いまして…。
   そ…そうか…わかった…なら…荷物に…なるから…このお守りを…渡して…やって
   くれ…。(お守りを渡す)
わかりました!(走ってまた先へ行く)
   …なんか…さっぱりしてるっていうか…ドライっていうか…最後の別れとか…あん
   まり無いんだな…はぁ。
上官!
   お!!…まだ…何か…あるのか…(急に苦しそうに)
あの傷薬なんですが…。
   傷薬?馬鹿野郎!だから…お…俺に…構うなと…いって…るだろ!(少し嬉しそう
   に)
はい!実は少し先で同期の奴が撃たれまして、そいつ上官より重症で、でその薬が無くて出来れば上官の持ってる薬を頂けますでしょうか!?
   えっ?…俺より重症なの?それなんかおかしくない?え…まあ…じゃあ…いいけ
   ど…持ってく…?(薬を渡す)
はい!有難うございます!(薬を受け取り走って先へ行く)
   はぁ…軍に入って20年…戦場で行けたら本望と…思ってたから…まあ…俺にして
   みたら上出来か…(上を向いて言う)よし…もしかしたら、見つけてくれるかもし
   れないからな…最後の手紙でも…家族に残しておくか……(ノートに遺書を書き出
   す)
   お前達が…この手紙を読んでいるって事は…俺はもう…この世には…いないのだろ
   うと思う…でも…。
上官!(戻ってくる)
   うわっ!なにっ!?
あの、この先で銃弾が足りなくて、上官の持ってる弾薬を出来れば頂けませんでしょうか?
   ああすまんが弾薬はほとんど残ってないんだ。
そうですか…それならその拳銃を頂けませんでしょうか?

   え!?…でもここにも、ひょっとしたら敵とか動物とか来るかもしれないし…。
ああっ…申しわけありません…しかし…弾薬が足りなくて…。
   …もうわかった…持っていけ!(拳銃を渡す)
はい!ありがとうございます!(拳銃を貰い走って先へ行く)
   (遺書の続きを書き出す)続きを書くか…今まで本当に…ありがと…お前たちを残
   して…先立つ不幸を、ゆ…許して…ほしい…い…今まで…父親らしい事…全然…し
   てやれなくて…ご…ごめんな…。(書きながらむせび泣く)
上官!(戻ってくる)
   だから何!?今くるかな!?
あ、す、すいません!お取り込み中でしたか!?
   いいよ、何?(しぶしぶな感じ)
実はこの先で同期がすごい寒がってて、それで出来れば上官の上着を頂けませんでしょうか?
   え!?上着…?さっきの俺より重症な人?
いや、別の同期でちょっとなんか冷え性みたいなんです…。
   冷え性?服が濡れてたり風邪引いてるとか?
いえ、そうゆうわけでは無いんですけど…。
   …そう…なんだ…うんわかった、いいよ、これ持ってけ!(上着を脱ぎ渡す)
え!いいんですか!ありがとうございます!すいませんじゃ…(先へ行こうとするが、体を上官の方へ再度向ける)…すいません…ズボンは…?
   ん?何?…ズボン?
あ、やっぱりいいです、それじゃ(再び走って先へ行く)
   …え…ズボン?…なにあいつ怖っ…。
  (遺書の続きを書き出す)続き書くか…今まで…恥ずかしくて…こんなこと…言えな
   かったけど…お前達を心のそこから…愛してる…お前たちが俺の生きる唯一の…希
   望だった…本当に…今まで…ありが…。
上官!(戻ってくる)
   もう何!!??
すいません、先にいる同期の靴に穴が空いてしまいまして、あの出来れば上官の靴を頂けないでしょうか?
   靴!?えっ靴!?また別の同期?
はい、なんか釘ふんじゃったみたいで…そいつちょっと潔癖症みたいで、靴の中に泥とかが入るとこの先もう歩けないって…。
   潔癖所?逆によくここまでこれたな…。
なんか除菌タオル持ち歩いてて、いつもはそれで対応してたみたいなんですけど…。

   人の靴履くのは大丈夫なの!?
まあはい、持ってってみてやっぱり駄目って言われたらしょうがないですけど…。
   …ちょっと同期愛すごすぎないかお前。
すいません…大事な同期なんで…。
   え?もしかして俺死ぬからって、身ぐるみ全部剥がすつもり?
いえ!そうゆうわけでは…サイズがたまたま上官と同じだったんではい、本当に申しわけありません…。
   …わかったよ…。
え!いいんですか!?
   いいよ持ってけよ(靴を脱いで渡す)
ありがとうございます!持ってってあいつが履けなかったら、その辺に置いておきます!
   ……わかった(部下の感覚が信じられないという感じで部下を見ながらしぶしぶ了
   承)
   その代わり…俺の最後の…頼みだ…この手紙を…家族に…渡してくれ…いいか…頼
   んだぞ!!!
はい!承知致しました!イエッサーッ!(敬礼する)

   …なんだよ急に…あとこれ…俺のエンブレムがついてる…上官用の帽子だ…これを
   かぶれば…遠くから見れば、分からないから…きっと上官に見えるだろ…必要だと
   思うなら…お前が…つ…使え…。(帽子を渡す)

え?あっ!今さっきなんとか前線に基地を作れまして、なんか一応作戦は無事に終わったみたいなんでもう大丈夫だと思います!
   いやなら早く助けてよ!!!!!




終わり。